雪の女王 / Snježna kraljica. Bajka u sedam priča — читати онлайн. Сторінка 2

Японсько-хорватська книга-білінгва

ハンス・クリスチャン・アンデルセン

雪の女王

Hans Christian Andersen

Snježna kraljica. Bajka u sedam priča

そこでゲルダは、なにもかも、おばあさんに話しました。おばあさんはうなずきながら、「ふん、ふん。」と、いいました。ゲルダは、すっかり話してしまってから、おばあさんがカイをみかけなかったかどうか、たずねますと、おばあさんは、カイはまだここを通らないが、いずれそのうち、ここを通るかもしれない。まあ、そう、くよくよおもわないで、花をながめたり、さくらんぼをたべたりしておいで。花はどんな絵本のよりも、ずっときれいだし、その花びらの一まい、一まいが、ながいお話をしてくれるだろうからといいました。

Gerda joj poče pričati o svemu, a starica neprestano vrtjela glavom i ponavljala:
— Hm, hm!
Kad je djevojčica dovršila svoje kazivanje, upita staricu nije li vidjela malog Kaya, a starica joj uzvrati kako onuda nije prošao, ali će možda još naići. Kaza joj da se ne žalosti, već neka kuša njezine trešnje, neka pogleda njezino cvijeće što je ljepše nego i u kojoj slikovnici — svaki cvijet umije priču pričati.

それからおばあさんは、ゲルダの手をとって、じぶんのちいさな家へつれていって、中から戸にかぎをかけました。

I starica uze djevojčicu za ruku te je uvede u kolibu i zaključa vrata.

その家の窓は、たいそう高くて、赤いのや、青いのや、黄いろの窓ガラスだったので、お日さまの光はおもしろい色にかわって、きれいに、へやのなかにさしこみました。つくえの上には、とてもおいしいさくらんぼがおいてありました。そしてゲルダは、いくらたべてもいいという、おゆるしがでたものですから、おもうぞんぶんそれをたべました。

Prozori bijahu visoko podignuti, a stakla crvena, modra i žuta, tako te je danje svjetlo padalo unutra u čudnovatim šarenim prijelomima; na stolu se crvenjele divne trešnje Gerda mogaše jesti koliko joj srce ište.

ゲルダがさくらんぼをたべているあいだに、おばあさんが、金のくしで、ゲルダのかみの毛をすきました。そこで、ゲルダのかみの毛は、ばらの花のような、まるっこくて、かわいらしい顔のまわりで、金色にちりちりまいて、光っていました。

Dok je jela, starica joj kosu zlatnim češljem češljala, a svijetla se kosa u lijepim zlaćanim uvojcima povijala niz milo okruglo lišce, poput ružice rumeno.

「わたしは長いあいだ、おまえのような、かわいらしい女の子がほしいとおもっていたのだよ。さあこれから、わたしたちといっしょに、なかよくくらそうね。」と、おばあさんはいいました。

— Odavno već želim takvu milu djevojčicu — govoraše starica. — Vidjet ćeš kako ćemo se slagati i kako će nam lijepo biti.

そしておばあさんが、ゲルダのかみの毛にくしをいれてやっているうちに、ゲルダはだんだん、なかよしのカイのことなどはわすれてしまいました。というのは、このおばあさんは魔法まほうが使えるからでした。けれども、おばあさんは、わるい魔女まじょではありませんでした。おばあさんはじぶんのたのしみに、ほんのすこし魔法を使うだけで、こんども、それをつかったのは、ゲルダをじぶんの手もとにおきたいためでした。

I što joj je dalje starica kosu češljala, sve je više djevojčica zaboravljala svoga malog druga, jer starica bijaše čarobnica. Nije bila zla čarobnica; samo je malo čarala, a i to zabave radi. Sad je htjela da kod sebe drži malu Gerdu;

そこで、おばあさんは、庭へ出て、そこのばらの木にむかって、かたっぱしから撞木杖をあてました。すると、いままでうつくしく、さきほこっていたばらの木も、みんな、黒い土の中にしずんでしまったので、もうたれの目にも、どこにいままでばらの木があったか、わからなくなりました。

stoga iziñe u vrt, mahnu štapom iznad ružinih grmova, a oni, kako god su lijepo cvali, nestadoše u crnoj zemlji svi odreda, te više i nisi mogao vidjeti gdje su prije bili.

おばあさんは、ゲルダがばらを見て、自分の家のばらのことをかんがえ、カイのことをおもいだして、ここからにげていってしまうといけないとおもったのです。

Bojala se stara da bi se mala Gerda, videći ruže, sjetila svojih ruža i malog Kaya te bi onda pobjegla kući.

さて、ゲルダは花ぞのにあんないされました。――そこは、まあなんという、いい香りがあふれていて、目のさめるように、きれいなところでしたろう。花という花は、こぼれるようにさいていました。そこでは、一ねんじゅう花がさいていました。どんな絵本の花だって、これよりうつくしく、これよりにぎやかな色にさいてはいませんでした。

Nato starica odvede Gerdu u cvjetnjak. Bože mili, kakva li tu mirisa bijaše, kakve li krasote! Bješe cvijeća kakva samo zamisliti možeš, cvijeća iz svih godišnjih doba, svih boja, u najljepšem cvatu. Nikakva ga slikovnica nema ljepšega ni šarenijega.

ゲルダはおどりあがってよろこびました。そして夕日が、高いさくらの木のむこうにはいってしまうまで、あそびました。それからゲルダは、青いすみれの花がいっぱいつまった、赤い絹のクションのある、きれいなベッドの上で、結婚式の日の女王さまのような、すばらしい夢をむすびました。

Gerda skakaše od radosti te se igraše dok sunce ne klonu zapadu, iza visokih, granatih trešanja. A tada starica priredi divnu posteljicu sa crvenim, svilenim jastucima po kojima bijahu navezene modre ljubičice; tu djevojčica slatko usnu, i divne snivaše sne, kao kakva kraljevna u vjenčani dan.

そのあくる日、ゲルダは、また、あたたかいお日さまのひかりをあびて、花たちとあそびました。こんなふうにして、いく日もいく日もたちました。

Sutradan se mogla opet igrati sa cvijećem u toplu sjaju sunca — tako proñoše mnogi dani.

ゲルダは花ぞのの花をのこらずしりました。そのくせ、花ぞのの花は、かずこそずいぶんたくさんありましたけれど、ゲルダにとっては、どうもまだなにか、ひといろたりないようにおもわれました。でも、それがなんの花であるか、わかりませんでした。

Gerda poznavaše svaki i najmanji cvijet, i ma koliko ondje cvijeća bilo, sve se djevojčici činilo da jednoga ipak nema — kojega, to pak nije znala.

するうちある日、ゲルダはなにげなくすわって、花をかいたおばあさんの夏ぼうしを、ながめていましたが、その花のうちで、いちばんうつくしいのは、ばらの花でした。

I tako jednoga dana sjedaše u vrtu i promatraše staričin slamni šešir po kojemu bijaše naslikano svakojako cvijeće, a meñu njim ruža ponajljepša.

おばあさんは、ほかのばらの花をみんな見えないように、かくしたくせに、じぶんのぼうしにかいたばらの花を、けすことを、ついわすれていたのでした。

Starica bješe zaboravila da ružu makne izmeñu cvijeća na svome ljetnom šeširu kadno je prave ruže iz cvjetnjaka uklonila i u zemlju ih zatjerala.

まあ手ぬかりということは、たれにでもあるものです。

Tako već biva kada čovjek nije uvijek pribran.

「あら、ここのお庭には、ばらがないわ。」と、ゲルダはさけびました。
 それから、ゲルダは、花ぞのを、いくどもいくども、さがしまわりましたけれども、ばらの花は、ひとつもみつかりませんでした。そこで、ゲルダは、花ぞのにすわってなきました。ところが、なみだが、ちょうどばらがうずめられた場所の上におちました。あたたかいなみだが、しっとりと土をしめらすと、ばらの木は、みるみるしずまない前とおなじように、花をいっぱいつけて、地の上にあらわれてきました。ゲルダはそれをだいて、せっぷんしました。そして、じぶんのうちのばらをおもいだし、それといっしょに、カイのこともおもいだしました。

— Što! — uzviknu Gerda. — Zar to ružâ ovdje nema? — i otrča meñu lijehe da ih traži.
Traži ovdje, traži ondje, ali nigdje da ih nañe.
Djevojčica sjede i zaplaka, a vruće joj suzice kapahu na zemlju upravo na ono mjesto gdje bijaše iščeznuo jedan izmeñu ružinih grmova; tek što suze zemlju nakvasiše, najedanput iz nje niknu ružin žbun, isto onako rascvao kakav bijaše kadno je u zemlju nestao. Gerda ga zagrli, poljubi mu cvijet za cvijetom, prisjeti se krasnih svojih ruža kod kuće, prisjeti se malog Kaya.

「まあ、あたし、どうして、こんなところにひきとめられていたのかしら。」と、ゲルダはいいました。「あたし、カイちゃんをさがさなくてはならなかったのだわ――カイちゃん、どこにいるか、しらなくって。あなたは、カイちゃんが死んだとおもって。」と、ゲルダは、ばらにききました。

— Gle, koliko sam se zadržala! — uskliknu djevojčica. — Ta nisam li pošla tražiti Kaya? Znate li gdje je? — upita ruže. Mislite li da je mrtav, da ga više nema?

「カイちゃんは死にはしませんよ。わたしどもは、いままで地のなかにいました。そこには死んだ人はみないましたが、でも、カイちゃんはみえませんでしたよ。」と、ばらの花がこたえました。

— Nije mrtav, ne — uzvratiše ruže. — Ta bijasmo u zemlji, svi su mrtvi ondje, ali Kaya ne bijaše.

「ありがとう。」と、ゲルダはいって、ほかの花のところへいって、ひとつひとつ、うてなのなかをのぞきながらたずねました。「カイちゃんはどこにいるか、しらなくって。」

— Hvala vam — reče Gerda te poñe drugom cvijeću; svakom cvijetku u čašku zaviri i upita: — Znaš li možda gdje je mali Kay?

でも、どの花も、日なたぼっこしながら、じぶんたちのつくったお話や、おとぎばなしのことばかりかんがえていました。ゲルダはいろいろと花にきいてみましたが、どの花もカイのことについては、いっこうにしりませんでした。

A svaki se cvijetak na suncu njihao sanjajući svoju bajku ili priču, i mnogih se naslušala Gerda, no nijedan ne zna o Kayu štogod kazati.

ところで、おにゆりは、なんといったでしょう。

Pa što to kazivaše crveni ljiljan?

「あなたには、たいこの音が、ドンドンというのがきこえますか。あれには、ふたつの音しかないのです。だからドンドンといつでもやっているのです。女たちがうたう、とむらいのうたをおききなさい。また、坊ぼうさんのあげる、おいのりをおききなさい。――インド人じんのやもめは、火葬かそうのたきぎのつまれた上に、ながい赤いマントをまとって立っています。焔ほのおがその女と、死んだ夫おっとのしかばねのまわりにたちのぼります。でもインドの女は、ぐるりにあつまった人たちのなかの、生きているひとりの男のことをかんがえているのです。その男の目は焔よりもあつくもえ、その男のやくような目つきは、やがて、女のからだをやきつくして灰にする焔などよりも、もっとはげしく、女の心の中で、もえていたのです。心の焔は、火あぶりのたきぎのなかで、もえつきるものでしょうか。」

»Čuješ li bubanj: bum-bum? Samo su dva zvuka, uvijek: bum-bum! Počuj kako žene nariču, počuj brahmanskog svećenika! U dugu, crvenu plaštu Hindustanka stoji na lomači. Plamen liže oko nje i oko mrtvoga joj muža, ali Hindustanka misli na živoga što je s ostalima u krug stao, na onoga čije oči pale žešće nego plamen, na onoga što joj ognjem svojih očiju srce sažiže jače od plamena na kojem će joj evo tijelo u pepeo sagorjeti. Može li plamen lomače ugasiti srca plam?«

「なんのことだか、まるでわからないわ。」と、ゲルダがこたえました。

— To nikako ne razumijem — kaza mala Gerda.

「わたしの話はそれだけさ。」と、おにゆりはいいました。

— To je moja bajka — reče crveni ljiljan.

ひるがおは、どんなお話をしたでしょう。

A što priča hladolež?

「せまい山道のむこうに、昔のさむらいのお城がぼんやりみえます。くずれかかった、赤い石がきのうえには、つたがふかくおいしげって、ろだいのほうへ、ひと葉ひと葉、はいあがっています。ろだいの上には、うつくしいおとめが、らんかんによりかかって、おうらいをみおろしています。どんなばらの花でも、そのおとめほど、みずみずとは枝にさきだしません。どんなりんごの花でも、こんなにかるがるとしたふうに、木から風がはこんでくることはありません。まあ、おとめのうつくしい絹の着物のさらさらなること。
 あの人はまだこないのかしら。」

»Iznad uzane staze nadvio se drevni zamak; gusti zimzelen uspuzao po starim, crvenim zidinama, list do lista povio se oko shoda; na shodu stoji djevojka, nagnula se preko ograde i gleda dolje na puteljak. Nema te ruže na grančici što bi od nje bila svježija ili ljepša — ni cvijetak s rascvale jabuke, kad ga vjetar ponese, ne lebdi u zraku tako lako kao ona; a kako li meka svila na njoj šušti! „Zar ga još nema?”«

「あの人というのは、カイちゃんのことなの。」と、ゲルダがたずねました。

— Misliš, Kaya? — upita mala Gerda.

「わたしは、ただ、わたしのお話をしただけ。わたしの夢をね。」と、ひるがおはこたえました。

— Govorim o svojoj bajci, o svome snu — uzvrati hladolež.

かわいい、まつゆきそうは、どんなお話をしたでしょう。

Što li priča mala visibaba?

「木と木のあいだに、つなでつるした長い板がさがっています。ぶらんこなの。雪のように白い着物を着て、ぼうしには、ながい、緑色の絹のリボンをまいた、ふたりのかわいらしい女の子が、それにのってゆられています。

»Izmeñu drveća o konopu visi duga daska — to je njihaljka. Dvije ljupke djevojčice sjede na njoj i ljuljaju se: haljine im bijele poput snijega, svilene im trake, duge i zelene, lepršaju oko šešira.

この女の子たちよりも、大きい男きょうだいが、そのぶらんこに立ってのっています。男の子は、かた手にちいさなお皿をもってるし、かた手には土製のパイプをにぎっているので、からだをささえるために、つなにうでをまきつけています。男の子はシャボンだまをふいているのです。ぶらんこがゆれて、シャボンだまは、いろんなうつくしい色にかわりながらとんで行きます。

Bratac, nešto veći od njih, stoji na ljuljački: naslonio se na konop, obuhvativši ga, da se pridržava, jer u jednoj ruci drži zdjelicu, a u drugoj glineni kamiš; otpuhuje mjehuriće od sapunice. Njihaljka se njiše, mjehurići se nadimlju i lete prelijevajući se u krasnim bojama;

いちばんおしまいのシャボンだまは、風にゆられながら、まだパイプのところについています。ぶらんこはとぶようにゆれています。あら、シャボンだまのように身のかるい黒犬があと足で立って、のせてもらおうとしています。ぶらんこはゆれる、黒犬はひっくりかえって、ほえているわ。からかわれて、おこっているのね。シャボンだまははじけます。――ゆれるぶらんこ。われてこわれるシャボンだま。――これがわたしの歌なんです。」

posljednji još visi na duhaljci i ljulja se na vjetru. Njihaljka se njiše, a crno se psetance, lagano ko i mjehurići, uspravlja na stražnje noge: i ono bi se ljuljalo. No njihaljka se vraća, psetance pada, laje i ljuti se. Djeca mu se smiju, mjehurići pucaju. Daska što se ljulja, pa nestalna slika pjenastih mjehurića — eto moje pjesme.«

「あなたのお話は、とてもおもしろそうね。けれどあなたは、かなしそうに話しているのね。それからあなたは、カイちゃんのことは、なんにも話してくれないのね。」
 ヒヤシンスの花は、どんなお話をしたでしょう。

— Ne velim da nije lijepo što kazuješ, ali pripovijedaš tako tužno, a maloga Kaya i ne spominješ.
Kakvu li priču zumbuli imaju?

「あるところに、三人の、すきとおるようにうつくしい、きれいな姉いもうとがおりました。なかでいちばん上のむすめの着物は赤く、二ばん目のは水色で、三ばん目のはまっ白でした。きょうだいたちは、手をとりあって、さえた月の光の中で、静かな湖みずうみのふちにでて、おどりをおどります。三人とも妖女ようじょではなくて、にんげんでした。

»Bile jednom tri sestre, nježne, tanahne. U jedne haljina crvena, u druge modra, a u treće sasvim bijela. Držeći se za ruke igrahu kolo pokraj tiha jezera, na jasnoj mjesečini. Ne bijahu to vile, već kćeri ljudske.

そのあたりには、なんとなくあまい、いいにおいがしていました。むすめたちは森のなかにきえました。あまい、いいにおいが、いっそうつよくなりました。すると、その三人のうつくしいむすめをいれた三つのひつぎが、森のしげみから、すうっとあらわれてきて、湖のむこうへわたっていきました。つちぼたるが、そのぐるりを、空に舞まっているちいさなともしびのように、ぴかりぴかりしていました。

Sladak se miris širio, a djevojke nestale u šumu. Mirisalo sve jače i jače — tri lijesa, u kojima bijahu lijepe djevojke, kliznu iz guštika i zaplove jezerom. Krijesnice naokolo lete i svjetlucaju, kao da su sitne svjećice.

おどりくるっていた三人のむすめたちは、ねむったのでしょうか。死んだのでしょうか。――花のにおいはいいました。あれはなきがらです。ゆうべの鐘かねがなくなったひとたちをとむらいます。」

Jesu li to djevojke usnule ili su mrtve? Miris cvijeća kaže da su mrtva tijela, Večernje im zvono opijelo zvoni.«

「ずいぶんかなしいお話ね。あなたの、そのつよいにおいをかぐと、あたし死んだそのむすめさんたちのことを、おもいださずにはいられませんわ。ああ、カイちゃんは、ほんとうに死んでしまったのかしら。地のなかにはいっていたばらの花は、カイちゃんは死んではいないといってるけれど。」

— Sasvim si me rastužio — reče mala Gerda. — Ti, zumbule, prejako mirišeš te moram pomišljati na mrtve djevojke. Zar je zaista mali Kay umro? Ruže bijahu pod zemljom, one kažu da nije.

「チリン、カラン。」と、ヒヤシンスのすずがなりました。「わたしはカイちゃんのために、なっているのではありません。カイちゃんなんて人は、わたしたち、すこしもしりませんもの。わたしたちは、ただ自分のしっているたったひとつの歌を、うたっているだけです。」

»Cin-cin!« zazvoniše zvonci zumbulovi.
— Ne zvonimo mi nad malim Kayom: ta, i ne poznajemo ga; mi samo pjevamo svoju pjesmu, jedinu koju znamo.

それから、ゲルダは、緑の葉のあいだから、あかるくさいている、たんぽぽのところへいきました。

I Gerda poñe do maslačka što provirivaše iz svijetle, zelene trave.

「あなたはまるで、ちいさな、あかるいお日さまね。どこにわたしのおともだちがいるか、しっていたらおしえてくださいな。」と、ゲルダはいいました。

— Malo, jarko sunašce — obrati mu se Gerda — reci, znaš li gdje da nañem svoga malog druga?

そこで、たんぽぽは、よけいあかるくひかりながら、ゲルダのほうへむきました。どんな歌を、その花がうたったでしょう。その歌も、カイのことではありませんでした。

A maslačak divno zasja i pogleda Gerdu. Kakvu li će joj pjesmu zapjevati? Ali ni ta Kaya ne spomenu.

「ちいさな、なか庭には、春のいちばんはじめの日、うららかなお日さまが、あたたかに照っていました。お日さまの光は、おとなりの家の、まっ白なかべの上から下へ、すべりおちていました。そのそばに、春いちばんはじめにさく、黄色い花が、かがやく光の中に、金のようにさいていました。

»U malom dvorištu sunce Božje toplo zasjalo u prvi proljetni dan. Sunčani traci klize niz bijeli zid susjedne kuće, a tik do zida izrasli prvi žuti cvjetići, zasjali poput zlata na toplim sunčanim zrakama.

おばあさんは、いすをそとにだして、こしをかけていました。おばあさんの孫の、かわいそうな女中ぼうこうをしているうつくしい女の子が、おばあさんにあうために、わずかなおひまをもらって、うちへかえってきました。女の子はおばあさんにせっぷんしました。このめぐみおおいせっぷんには金きんが、こころの金きんがありました。その口にも金、そのふむ土にも金、そのあさのひとときにも金がありました。

Stara bakica izišla na dvorište i sjela na klupu; unuka, siromašna, lijepa sluškinja, vraća se s kratka posjeta i cjeliva baku. Čisto je zlato, zlato srca, u tome blagoslovljenom cjelovu. Zlato na ustima, zlato u srcu, zlato na nebu u jutarnji sat.

これがわたしのつまらないお話です。」と、たんぽぽがいいました。

Eto moje priče.«

「まあ、わたしのおばあさまは、どうしていらっしゃるかしら。」と、ゲルダはためいきをつきました。「そうよ。きっとおばあさまは、わたしにあいたがって、かなしがっていらっしゃるわ。カイちゃんのいなくなったとおなじように、しんぱいしていらっしゃるわ。けれど、わたし、じきにカイちゃんをつれて、うちにかえれるでしょう。――もう花たちにいくらたずねてみたってしかたがない。花たち、ただ、自分の歌をうたうだけで、なんにもこたえてくれないのだもの。」

— Jadna moja baka! — uzdahnu Gerda. — Zacijelo čezne za mnom i tuguje, kao što je i za Kayom tužna i žalosna. No vratit ću se brzo kući i dovesti Kaya. A što da dalje cvijeće pitam: svaki cvijet svoju pjeva; zalud muka, od cvijeća ništa doznati neću.

そこでゲルダは、はやくかけられるように、着物をきりりとたくしあげました。けれど、黄きずいせんを、ゲルダがとびこえようとしたとき、それに足がひっかかりました。そこでゲルダはたちどまって、その黄色い、背の高い花にむかってたずねました。
「あんた、カイちゃんのこと、なんかしっているの。」
 そしてゲルダは、こごんで、その花の話すことをききました。その花はなんといったでしょう。

I suvrati haljinicu, da bi brže trčala. Ali je sunovrat udari po nozi kad je preko njega skočila. Djevojčica zastade, pogleda dugi žuti cvijet te upita:
— Znaš li možda ti štogod reći? — i sasvim se sagnu cvijetu.
Što veli sunovrat?

「わたし、じぶんがみられるのよ。じぶんがわかるのよ。」と、黄ずいせんはいいました。「ああ、ああ、なんてわたしはいいにおいがするんだろう。屋根うらのちいさなへやに、半はだかの、ちいさなおどりこが立っています。おどりこはかた足で立ったり、両足で立ったりして、まるで世界中をふみつけるように見えます。でも、これはほんの目のまよいです。

»Sebe samoga gledam, sebe samog gledam. O, kako mirišem. Gore u potkrovlju mala plesačica, napol odjevena, stoji sad na jednoj nozi, sad na objema; cio svijet gazi nogama, ona je puka obmana očiju.

おどりこは、ちいさな布ぬのに、湯わかしから湯をそそぎます。これはコルセットです。――そうです。そうです、せいけつがなによりです。白い上着うわぎも、くぎにかけてあります。それもまた、湯わかしの湯であらって、屋根でかわかしたものなのです。

Iz čajnika lijeva vodu na komad platna: to je steznik. Čistoća je krasna. I bijelu je haljinu, što na klinu visi, u čajniku prala, a na krovu je sušila.

おどりこは、その上着をつけて、サフラン色のハンケチをくびにまきました。ですから、上着はよけい白くみえました。ほら、足をあげた。どう、まるでじくの上に立って、うんとふんばった姿は。わたし、じぶんが見えるの。じぶんがわかるの。」

Plesačica odijeva na se haljinu, oko vrata stavlja rubac žute, šafranove boje, te se haljina još bjeljom pričinja. Nogu uvis! Gle kako stoji na jednoj nozi, strši na jednoj stabljici! Sebe samog gledam, sebe samog gledam!«

「なにもそんな話、わたしにしなくてもいいじゃないの。そんなこと、どうだって、かまわないわ。」と、ゲルダはいいました。
 それでゲルダは、庭のむこうのはしまでかけて行きました。

— Briga me za to! — kaza Gerda. — Što mi to pričaš! — pa otrča na kraj vrta.

その戸はしまっていましたが、ゲルダがそのさびついたとってを、どんとおしたので、はずれて戸はぱんとひらきました。ゲルダはひろい世界に、はだしのままでとびだしました。

Vrata bijahu zaključana, ali Gerda pritisnu zahrñalu kvaku: vrata se otvoriše, a djevojčica poteče, bosih nožica, u široki svijet.

ゲルダは、三度どもあとをふりかえってみましたが、たれもおっかけてくるものはありませんでした。とうとうゲルダは、もうとてもはしることができなくなったので、大きな石の上にこしをおろしました。そこらをみまわしますと、夏はすぎて、秋がふかくなっていました。お日さまが年中かがやいて、四季しきの花がたえずさいていた、あのうつくしい花ぞのでは、そんなことはわかりませんでした。

Triput se osvrnu, ali ne vidje da je itko goni. Naposljetku je sustala, nije mogla dalje trčati, pa sjede na velik kamen. Kad se obazrela oko sebe, vidje kako je ljeto davno odmaklo, i kasna se već jesen bani.

「ああ、どうしましょう。あたし、こんなにおくれてしまって。」と、ゲルダはいいました。「もうとうに秋になっているのね。さあ、ゆっくりしてはいられないわ。」

— Bože dragi, koliko li se zadržah! — uzviknu mala Gerda. — Eto, već i ojesenilo! Ne smijem više časa časiti! — i ustade, da uzme put pod noge.

そしてゲルダは立ちあがって、ずんずんあるきだしました。まあ、ゲルダのかよわい足は、どんなにいたむし、そして、つかれていたことでしょう。どこも冬がれて、わびしいけしきでした。ながいやなぎの葉は、すっかり黄ばんで、きりが雨しずくのように枝からたれていました。ただ、とげのある、こけももだけは、まだ実みをむすんでいましたが、こけももはすっぱくて、くちがまがるようでした。

O, kako joj nožice bijahu izranjene i umorne! A stud i pustoš na sve strane, Sasvim požutjelo dugo vrbovo lišće, rosa s njega kapljama kapala; list za listom otpadao, jedino je crni trn još plod nosio — opore trnjine što čovjeku usta skupljaju.

ああ、なんてこのひろびろした世界は灰色で、うすぐらくみえたことでしょう。

O, kako bijaše tmurno i mučno u širokom svijetu!

第四のお話。王子と王女

Četvrta priča — Knežević i kneginjica

ゲルダは、またも、やすまなければなりませんでした。ゲルダがやすんでいた場所の、ちょうどむこうの雪の上で、一わの大きなからすが、ぴょんぴょんやっていました。このからすは、しばらくじっとしたなりゲルダをみつめて、あたまをふっていましたが、やがてこういいました。
「カア、カア、こんちは。こんちは。」

Umornoj Gerdi valjalo opet otpočinuti. Gdje je sjedila, prema njoj po snijegu doskakuta velik vran. Dugo je mirno stajao, gledao djevojčicu i glavom potrésao, a onda zagrakta:
— Kvar-kvar! ’bar dan! ’bar dan!

からすは、これよりよくは、なにもいうことができませんでしたが、でも、ゲルダをなつかしくおもっていて、このひろい世界で、たったひとりぼっち、どこへいくのだといって、たずねました。

Bolje nije znao, ali je djevojčici dobro mislio te ju upitao kamo će tako sama u daleki svijet.

この「ひとりぼっち。」ということばを、ゲルダはよくあじわって、しみじみそのことばに、ふかいいみのこもっていることをおもいました。ゲルダはそこでからすに、じぶんの身の上のことをすっかり話してきかせた上、どうかしてカイをみなかったか、たずねました。

Gerdi se objasni riječ sama, i ona joj u cijelosti shvati značenje; stoga vranu ispripòvjedi sav svoj život i sudbinu i upita ga nije li Kaya gdjegod vidio.

するとからすは、ひどくまじめにかんがえこんで、こういいました。
「あれかもしれない。あれかもしれない。」

Vran veoma mudro kimnu glavom i reče:
— Pa moglo bi biti, moglo bi biti!

「え、しってて。」と、ゲルダは大きなこえでいって、からすをらんぼうに、それこそいきのとまるほどせっぷんしました。

— Zar zaista?! — uzviknu mala Gerda te gotovo uguši vrana ljubeći ga.

「おてやわらかに、おてやわらかに。」と、からすはいいました。「どうも、カイちゃんをしっているような気がします。たぶん、あれがカイちゃんだろうとおもいますよ。けれど、カイちゃんは、王女さまのところにいて、あなたのことなどは、きっとわすれていますよ。」

— Samo mudro i polako! — kaza vran. — Čini mi se, mogao bi ono biti mali Kay, ali te sada zacijelo zaboravio kraj kneginjice.

「カイちゃんは、王女さまのところにいるんですって。」と、ゲルダはききました。

— Zar je on kod kakve kneginjice? — upitat će Gerda.

「そうです。まあ、おききなさい。」と、からすはいいました。「どうも、わたしにすると、にんげんのことばで話すのは、たいそうなほねおりです。あなたにからすのことばがわかると、ずっとうまく話せるのだがなあ。」

— Čuj me — nastavi vran; — no tako mi je mučno tvojim jezikom govoriti. Razumiješ li vranji ili tajni govor 1, lakše ću ti kazivati.

「まあ、あたし、ならったことがなかったわ。」と、ゲルダはいいました。「でも、うちのおばあさまは、おできになるのよ。あたし、ならっておけばよかった。」

— Ne, toga jezika nisam učila — uzvrati Gerda. — Zna ga moja baka, a zna i tajni govor. Da sam ga barem učila!

「かまいませんよ。」と、からすはいいました。「まあ、できるだけしてみますから。うまくいけばいいが。」
それからからすは、しっていることを、話しました。

— Ništa zato — priklopi vran. — Kazivat ću kako umijem; bit će loše, dakako.
I vran uze pripovijedati što je znao:

「わたしたちがいまいる国には、たいそうかしこい王女さまがおいでなるのです。なにしろ世界中のしんぶんをのこらず読んで、のこらずまたわすれてしまいます。まあそんなわけで、たいそうりこうなかたなのです。

— U kraljevstvu u kojem se evo nalazimo, to jest u ovoj našoj kneževini, živi neizmjrno pametna kneginjica; pročitala je sve novine, koliko god ih ima na svijetu — pročitala pa i zaboravila, jer je pametna.

さて、このあいだ、王女さまは玉座ぎょくざにおすわりになりました。玉座というものは、せけんでいうほどたのしいものではありません。そこで王女さまは、くちずさみに歌をうたいだしました。その歌は『なぜに、わたしは、むことらぬ』といった歌でした。

Nedavno ti ona sjedi na prijestolju — vele da to nije baš ugodno — kadli joj na um padne neka pjesmica, i ona je zapjevuši:
Stara kola, nova ruda, hoće cura da se uda…

そこで、『なるほど、それももっともだわ。』と、いうわけで、王女さまはけっこんしようとおもいたちました。でも夫おっとにするなら、ものをたずねても、すぐとこたえるようなのがほしいとおもいました。だって、ただそこにつっ立って、ようすぶっているだけでは、じきにたいくつしてしまいますからね。

»Da se uda… Gle, pa ima tu nešto!« pomisli kneginjica te i ona htjede da se uda. Ali je htjela samo takva muža koji bi joj znao odgovarati kad bi ga štogod upitala — muža koji ne bi samo stajao kao kakva lutka i šepirio se izgledom i otmjenošću, jer je to tako dosadno.

そこで、王女さまは、女官じょかんたち、のこらずおめしになって、このもくろみをお話しになりました。女官たちは、たいそうおもしろくおもいまして、
『それはよいおもいつきでございます。わたくしどもも、ついさきごろ、それとおなじことをかんがえついたしだいです。』などと申しました。
「わたしのいっていることは、ごく、ほんとうのことなのですよ。」と、からすはいって、「わたしには、やさしいいいなずけがあって、その王女さまのお城に、自由にとんでいける、それがわたしにすっかり話してくれたのです。」と、いいそえました。

I zapovjedi da se udaranjem u bubanj dozovu sve njezine dvorske gospoñe. Kad se sve iskupiše, kneginjica im reče što je i kako je naumila, a one se uvelike obradovaše. »To nam se sviña! Baš smo o tome nedavno mislile!« pritvrdiše sve odreda.
Vjeruj mi, sve je živa istina što ti kazujem. Imam ti ja na onim dvorima pitomu drúgu, svoju zaručnicu, što onuda slobodno šeta, pa ti od nje sve saznam.

いうまでもなく、その、いいなずけというのはからすでした。というのは、にたものどうしで、からすはやはり、からすなかまであつまります。

(Ta pitoma drúga bijaše, dakako, vrana, jer i vran sebi para traži, a to je vrana.)

ハートと、王女さまのかしらもじでふちどったしんぶんが、さっそく、はっこうされました。それには、ようすのりっぱな、わかい男は、たれでもお城にきて、王女さまと話すことができる。そしてお城へきても、じぶんのうちにいるように、気やすく、じょうずに話した人を、王女は夫としてえらぶであろうということがかいてありました。

I tako odmah iziñoše novine s obrubom od srdaca i s potpisom same kneginje. Novine objavljivahu kako svaki naočit mladić može doći kneginji na dvore i s njome razgovarati, a ona će poći za onoga koji se bude snašao kao da je kod kuće, i koji bude najbolje govorio.

「そうです。そうです。あなたはわたしをだいじょうぶ信じてください。この話は、わたしがここにこうしてすわっているのとどうよう、ほんとうの話なのですから。」と、からすはいいました。
「わかい男の人たちは、むれをつくって、やってきました。そしてたいそう町はこんざつして、たくさんの人が、あっちへいったり、こっちへきたり、いそがしそうにかけずりまわっていました。でもはじめの日も、つぎの日も、ひとりだってうまくやったものはありません。

Vjeruj mi, sve je zgoljna istina kao što me ovdje vidiš. Nagrnulo mnoštvo svijeta, bijaše stiske i strke, ali nitko ne imaše sreće ni prvoga ni drugoga dana.

みんなは、お城のそとでこそ、よくしゃべりましたが、いちどお城の門をはいって、銀ずくめのへいたいをみたり、かいだんをのぼって、金ぴかのせいふくをつけたお役人に出あって、あかるい大広間にはいると、とたんにぽうっとなってしまいました。そして、いよいよ王女さまのおいでになる玉座の前に出たときには、たれも王女さまにいわれたことばのしりを、おうむがえしにくりかえすほかありませんでした。王女さまとすれば、なにもじぶんのいったことばを、もういちどいってもらってもしかたがないでしょう。

Svi su znali lijepo govoriti dok bijahu na ulici, no čim bi prekoračili dvorski prag i vidjeli stražare u srebru, dvorjanike po stubama kako se koče u zlatu, i goleme rasvijetljene dvorane, odmah bi se smeli, A tek kad bi izišli pred prijestolje gdje sjeñaše kneginja! Ne znañahu usta otvoriti, već samo ponavljahu posljednju riječ što bi je kneginjica izgovorila, a do tog ponavljanja njoj ne bijaše nimalo stalo.

ところが、だれも、ごてんのなかにはいると、かぎたばこでものまされたように、ふらふらで、おうらいへでてきて、やっとわれにかえって、くちがきけるようになる。

Kao da se svima jezik zavezao, kao da bijahu opijeni — a čim bi sišli na ulicu, odmah im se govor razvezivao.

なにしろ町の門から、お城の門まで、わかいひとたちが、れつをつくってならんでいました。わたしはそれをじぶんで見てきましたよ。」と、からすが、ねんをおしていいました。「みんなは自分のばんが、なかなかまわってこないので、おなかがすいたり、のどがかわいたりしましたが、ごてんの中では、なまぬるい水いっぱいくれませんでした。

Protegla se čitava povorka ljudi, od gradskih vrata pa do dvora — bijah ondje i sve vidjeh svojim očima. Bijahu gladni i žedni, ali im u palači ne davahu ni čaše ustajale vode.

なかで気のきいたせんせいたちが、バタパンご持参で、やってきていましたが、それをそばの人にわけようとはしませんでした。このれんじゅうの気では――こいつら、たんとひもじそうな顔をしているがいい。おかげで王女さまも、ごさいようになるまいから――というのでしょう。」

Pametniji, doduše, ponesoše kruha s maslacem, ali ga ne davahu drugima, misleći u sebi: »Neka ih, neka dobro izgladne, pa ih kneginja neće uzeti.«

「でも、カイちゃんはどうしたのです。いつカイちゃんはやってきたのです。」と、ゲルダはたずねました。「カイちゃんは、その人たちのなかまにいたのですか。」

— A Kay, mali Kay? — prekide Gerda pitanjem. — Kada je on došao? Je li i on u tome mnoštvu?

「まあまあ、おまちなさい。これから、そろそろ、カイちゃんのことになるのです。ところで、その三日目に、馬にも、馬車にものらないちいさな男の子が、たのしそうにお城のほうへ、あるいていきました。その人の目は、あなたの目のようにかがやいて、りっぱな、長いかみの毛をもっていましたが、着物はぼろぼろにきれていました。」

— Stani malo, baš smo do njega došli! Elem, trećeg dana eto ti nekakva momčića: niti konja jaše niti se u kočiji vozi, već veselo zapeo pješke ravno u palaču. Oči mu svijetle poput tvojih, kosa mu lijepa i duga, ali odijelo nekako na siromašku.

「それがカイちゃんなのね。ああ、それでは、とうとう、あたし、カイちゃんをみつけたわ。」と、ゲルダはうれしそうにさけんで、手をたたきました。

— To je Kay! — uzviknu Gerda. — Oh, onda ga nañoh! — i pljesnu rukama.

「その子は、せなかに、ちいさなはいのうをしょっていました。」と、からすがいいました。

— Na leñima mu malen torbak…

「いいえ、きっと、それは、そりよ。」と、ゲルダはいいました。「カイちゃんは、そりといっしょに見えなくなってしまったのですもの。」

— Nije, nije, bijahu to sigurno njegove saonice! — prekide Gerda. — S njima je i otišao.

「なるほど、そうかもしれません。」と、からすはいいました。「なにしろ、ちょっと見ただけですから。しかし、それは、みんなわたしのやさしいいいなずけからきいたのです。それから、その子はお城の門をはいって、銀の軍服ぐんぷくのへいたいをみながら、だんをのぼって、金ぴかのせいふくのお役人の前にでましたが、すこしもまごつきませんでした。それどころか、へいきでえしゃくして、

— Može biti, jer nisam baš pomno zagledao. Što ću ti sada kazivati, čuh od svoje pitome drúge. Kad je stigao dvorima na vrata te ugledao stražu u srebru, a na stubama dvorjane u zlatu, nije se ni najmanje smeo; ne zbuni se, već im kimnu glavom i reče:

『かいだんの上に立っているのは、さぞたいくつでしょうね。ではごめんこうむって、わたしは広間にはいらせてもらいましょう。』

»Zacijelo je dosadno stajati na stubama. Idem radije unutra.«

と、いいました。広間にはあかりがいっぱいついて、枢密顧問官すうみつこもんかんや、身分の高い人たちが、はだしで金の器うつわをはこんであるいていました。そんな中で、たれだって、いやでもおごそかなきもちになるでしょう。ところへ、その子のながぐつは、やけにやかましくギュウ、ギュウなるのですが、いっこうにへいきでした。」

Dvorane blistale u svjetlu. Tajni savjetnici i preuzvišena gospoda šuljahu se bosi noseći zlatno posude: svečanije već ne mogaše biti. Kayu čizme uvelike škripale, ali on se nije plašio.

「きっとカイちゃんよ。」と、ゲルダがさけびました。 「だって、あたらしい長ぐつをはいていましたもの。わたし、そのくつがギュウ、ギュウいうのを、おばあさまのへやできいたわ。」

— To je pouzdano Kay! — povika Gerda. — Dobro se sjećam, imao je nove čizme, čula sam kako škripe u bakinoj sobi.

「そう、ほんとうにギュウ、ギュウってなりましたよ。」と、からすはまた話しはじめました。 「さて、その子は、つかつかと、糸車ほどの大きなしんじゅに、こしをかけている、王女さまのご前ぜんに進みました。王女さまのぐるりをとりまいて、女官たちがおつきを、そのおつきがまたおつきを、したがえ、侍従じじゅうがけらいの、またそのけらいをしたがえ、それがまた、めいめい小姓こしょうをひきつれて立っていました。しかも、とびらの近くに立っているものほど、いばっているように見えました。

— A jesu škripale! — nastavi vran. Ali on hrabro priñe kneginji, koja sjeñaše na biseru što bijaše velik kao kolovrat. Naokolo bile dvorske dame i njihove dvorkinje, pa od dvorkinja dvorkinje, pa plemići sa svojim perjanicima i perjaničkim slugama, a i te sluge još imahu svoje skutonoše. Svi se oni poredali, a što je koji bliže vratima stajao, to se više uznosio:

しじゅう、うわぐつであるきまわっていた、けらいのけらいの小姓なんか、とてもあおむいて顔が見られないくらいでした。とにかく、戸ぐちのところでいばりかえっているふうは、ちょっと見ものでした。」

ni na slugina sluge slugu, što uvijek nosi papuče, ne smiješ od pusta poštovanja oka podići — toliko se on naduo i kraj vrata ustobočio.

「まあ、ずいぶんこわいこと。それでもカイちゃんは、王女さまとけっこんしたのですか。」と、ゲルダはいいました。

— Zaista strašno! — uzdahnu mala Gerda. — A Kay je ipak dobio kneginju?

「もし、わたしがからすでなかったなら、いまのいいなずけをすてても、王女さまとけっこんしたかもしれません。人のうわさによりますと、その人は、わたしがからすのことばを話すときとどうよう、じょうずに話したということでした。わたしは、そのことを、わたしのいいなずけからきいたのです。

— Da ne bijah vran kao što jesam, meni bi dopala kneginjica, sve ako sam već u zarukama. Zacijelo je isto tako lijepo zborio kao i ja kad govorim vranjim ili tajnim jezikom — tako mi barem kaza moja pitoma zaručnica.

どうして、なかなかようすのいい、げんきな子でした。それも王女さまとけっこんするためにきたのではなくて、ただ、王女さまがどのくらいかしこいか知ろうとおもってやってきたのですが、それで王女さまがすきになり、王女さまもまたその子がすきになったというわけです。」

Dakle, momčić bijaše veseo i mio; nije došao da prosi kneginjicu, nego da joj čuje mudrost, koja mu se i svidje, a svidje se i on kneginjici.

「そう、いよいよ、そのひと、カイちゃんにちがいないわ。カイちゃんは、そりゃりこうで、分数まであんざんでやれますもの――ああ、わたしを、そのお城へつれていってくださらないこと。」と、ゲルダはいいました。

— Sigurno je to Kay! — reče Gerda. — On je tako pametan, zna napamet računati, čak i s razlomcima! Oh, hoćeš li me povesti dvorima te kneginje?

「さあ、くちでいうのはたやすいが、どうしたら、それができるか、むずかしいですよ。」と、からすはいいました。「ところで、まあ、それをどうするか、まあ、わたしのいいなずけにそうだんしてみましょう。きっと、いいちえをかしてくれるかもしれません。なにしろ、あなたのような、ちいさな娘さんが、お城の中にはいることは、ゆるされていないのですからね。」

— Lako je to reći! — uzvrati vran. — Ali kako ćemo to izvesti? Porazgovorit ću se o tome sa svojom pitomom zaručnicom; ona će nas svjetovati. Treba naime da ti kažem: takvoj maloj djevojčici kao što si ti nikada ne dopuštaju da uñe.

「いいえ、そのおゆるしならもらえてよ。」と、ゲルダがこたえました。「カイちゃんは、わたしがきたときけば、すぐに出てきて、わたしをいれてくれるでしょう。」

— Ali će meni dopustiti! — izusti Gerda. — Kada Kay samo čuje da sam došla, odmah će izići pa će me uvesti.

「むこうのかきねのところで、まっていらっしゃい。」と、からすはいって、あたまをふりふりとんでいってしまいました。

— Pričekaj me kraj ograde! — reče vran, kimnu glavom i odletje.

そのからすがかえってきたときには、晩もだいぶくらくなっていました。
「すてき、すてき。」と、からすはいいました。「いいなずけが、あなたによろしくとのことでしたよ。さあ、ここに、すこしばかりパンをもってきてあげました。さぞ、おなかがすいたでしょう。いいなずけが、だいどころからもってきたのです。そこにはたくさんまだあるのです。

Istom se kasno uvečer vran vrati.
— Kvar-kvar! — zagrakta vran. — Pozdravlja te moja zaručnica, a evo ti šalje i komadić kruha što ga uze u kuhinji; ondje ga dovoljno ima, a ti si sigurno već ogladnjela.

――どうも、お城へはいることは、できそうもありませんよ。なぜといって、あなたはくつをはいていませんから、銀の軍服のへいたいや、金ぴかのせいふくのお役人たちが、ゆるしてくれないでしょうからね、だがそれで泣いてはいけない。きっと、つれて行けるくふうはしますよ。わたしのいいなずけは、王女さまのねまに通じている、ほそい、うらばしごをしっていますし、そのかぎのあるところもしっているのですからね。」

Ne možeš doći na dvore, jer si neobuvena: stražari u srebru i dvorjanici u zlatu ne bi te propustili. Ali se nemoj žalostiti, jer ćeš ipak onamo ući. Moja zaručnica zna za male stražnje stube što vode u spavaonicu, a zna ona i to gdje će uzeti ključ.

そこで、からすとゲルダとは、お庭をぬけて、木の葉があとからあとからと、ちってくる並木道なみきみちを通りました。そして、お城のあかりが、じゅんじゅんにきえてしまったとき、からすはすこしあいているうらの戸口へ、ゲルダをつれていきました。

I tako uñoše u vrt i poñoše dugim drvoredom gdje sa grana list za listom padaše. Na dvorima se trnulo jedno svjetlo za drugim, a kad i posljednje ugasnu, vran povede djevojčicu stražnjim vratima, što bijahu samo pritvorena.

まあ、ゲルダのむねは、こわかったり、うれしかったりで、なんてどきどきしたことでしょう。まるでゲルダは、なにかわるいことでもしているような気がしました。けれど、ゲルダはその人が、カイちゃんであるかどうかをしりたい、いっしんなのです。

Ah, kako Gerdi lupaše srce od straha i čežnje! Bijaše joj kao da je naumila kakvo zlo počiniti, a htjela je samo znati bješe li ono mali Kay.

そうです。それはきっと、カイちゃんにちがいありません。ゲルダは、しみじみとカイちゃんのりこうそうな目つきや、長いかみの毛をおもいだしていました。そして、ふたりがうちにいて、ばらの花のあいだにすわってあそんだとき、カイちゃんがわらったとおりの笑顔えがおが、目にうかびました。

Da, on to bješe, i nitko drugi. Živo se Gerda spominjala njegovih pametnih očiju, njegove duge kose; gledaše ga gdje se smije, kao onda kad kod kuće sjeñahu kraj ruža.